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レジデント募集
児童精神科医になるためには
国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科は戦後まもなくから、精神科とは別に児童精神科(専門病棟あり)を持つ唯一の国立高度医療研究センターです。当院児童精神科は昭和23年に開設された長い歴史を持つ、幼児から中学生までのお子さんのこころの診療に携わる部門であり、わが国の児童精神科医療のモデル的な診療の場を目指して活動を続けています。その治療は同年代の仲間関係を利用しながら、子どもたちの主体性を伸ばし、一人でも多くの子どもが社会に参加していけることを目指しております。
ご存知のように、子どものこころの問題を扱うには、心理的な治療がとても重要です。私たちは、子どもに正しい道をただ教えるだけではなく、子どもと一緒に険しい道の歩き方を学んでいくことも大切だと考えています。子どもたちと一緒に悩み、考え、そして未来に向かって共に歩いて行くために必要な児童精神医学的知識と経験は、専門病棟での研修を通じてこそ身につけることができると考えています。
実際には子どものこころの問題には社会的に関心が高まっている分野でもある一方で、現在の日本で児童精神科医はとても少ない現状です。児童虐待や子どもの自殺も後を絶ちません。一人でも多くの医学生・研修医が児童精神科医を目指していただければと考えています。児童精神科を見てみたい、知ってみたい、児童精神科医になってみたいとお考えの皆さん、ぜひ国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科にお越しください。それでは、当日子どもたちと一緒にお待ちしております。
児童精神科診療科長 宇佐美政英
国府台病院児童精神科における後期臨床研修(レジデント)
児童精神科研修コースは、子どもの心の診療の中核を担う児童精神科医として各地で独立した活動ができることを目標に、児童思春期精神科医療の基本的な知識をバランスよく学習し、実践的な臨床医としての診療技能を習得する機会を提供しています。
本コースは、原則として2年以上の一般精神科後期研修(いずれの医療機関でも可)を修了した医師を対象とするコースで、研修期間は原則3年である。本コースの研修プログラムは、外来並びに入院症例の主治医として診断・治療経験を積むことを基本とし、そのほかに講義、症例検討会、個別事例のスーパービジョン、思春期デイケアを含む集団療法や心理教育プログラムでの副治療者経験、プレイセラピーの治療者経験などから構成されています。地域の関連専門機関(児童相談所や教育センター等)での嘱託医経験を通して地域連携の感覚と技能を学ぶことも重要なプログラムの一つとしています。また、当院児童精神科部門で行っている各種の臨床研究への参加を義務づけるとともに、国内外の学会や研究会での発表を積極的に奨励しています。
なお、当院では、令和4年度より「子どものこころ専門医」の取得に向けたコースを設定しております。精神科専門医もしくは小児科専門医を取得している(もしくは研修が終了している)場合には、当院の児童精神科にて研修を行う際に「子どものこころ専門医」の取得に向けた3年間の研修も同時にスタートとなります。
リンク)
・国府台病院 募集募集
・後期研修医(児童精神科レジデント)
・精神科専門医プログラム(概要および詳細)