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国際医療協力
2019年度
児童思春期のメンタルヘルスの診療能力向上に関する事業
2019年度国際展開推進事業「児童思春期のメンタルヘルスの診療能力向上に関する事業」
(代表:宇佐美政英)にて研修会を開催した。(報告書)
【活動内容】
国立国際医療研究センター国府台病院児童精神科を中心として、国立精神・神経医療研究センターと、琉球大学、近畿大学、熊 本大学、金沢医大、東京医大の各大学、そして市川児童相談所、市川市子育て支 援課、発達センター、教育センターなどの児童福祉領域の専門機関と連携 した。対して、フィリピン側はフィリピン大学マニラ校公衆衛生学部が中心となり、 フィリピン総合病院、フィリピン児童青年精神医学会、国立メンタルヘルスセンターと連携した。このような実施体制の下で、フィリピンにて実際に子ども のメンタルヘルスに関わっている専門職(医師、心理士、看護師、保健師、ソーシャルワーカーなど)を対象とした本研修の目的は児童思春期特有な精神疾患の診断技術、薬物療法、心理社会的治療および災害精神医学に関するコミュニティメンタルヘルスに関する知識の習得である。さらに研修終了者を通じてフィリピン児童青年精神医学会と連携した研修会の開催した。
【期待される成果等】
この1年間のアウトカムとしては、Child Mental Health Forumの開催であったかが、その開催がCOVID-19にて中止となった。また、この事業を通じて両国の子どものメンタルヘルスに関する提言論文をフィリピン大学スタッフによりパブリッシュされた。
Estrada, C.A., Usami, M., Satake, N. et al. Current situation and challenges for mental health focused on treatment and care in Japan and the Philippines - highlights of the training program by the National Center for Global Health and Medicine. BMC Proc 14, 11 (2020).
https://doi.org/10.1186/s12919-020-00194-0
https://bmcproc.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12919-020-00194-0
リンク)
・2019年度 医療技術等国際展開推進事業WEB報告書(PDF)
平成29年度
被災地における子どものメンタルヘルスに関する 研修事業
平成29年度国際展開推進事業「被災地における子どものメンタルヘルスに関する研修事業」
(代表:早川達郎)に参加し、以下の研修会を開催した(報告書)
【活動内容】
NCGM 国府台病院は震災直後より宮城県石巻市において、被災した子どもたちのメンタルヘルスに取り組んでいる。同 院と連携機関がフィリピン大学との間で、研修会と石巻市での視察を通して地域支援ネットワークモデルの研修を行った。 また、フィリピンに専門家を派遣し、現地視察と専門家との討論を行う。また、琉球大学震災支援研究者も合わせて、 関係者で意見交換会を開催した。
【期待される成果等】
被災地における子どものメンタルヘルスに関する支援方法についてフィリピンの支援者に研修を行うことにより、フィリピンの現況に即した地域支援ネットワークが構築されることが期待されている。
活動:場所・日時 | 参加者 | 活動内容 |
国府台病院 石巻市 6月4日-10日 |
フィリピン共和国からの研修受講者数 10名 |
1)講義数 18 2)NCGM国府台病院において、こどものメンタルヘルスに関する地域支援ネットワークモデルと支援方法等について研修会を開催。 3)宮城県石巻市において地域支援ネットワークモデルの研修、現地視察。 |
フィリピン共和国 マニラ・タクロバン周辺 10月22日-28日 |
研修参加機関 13ヶ所 研修受講者数 23名 |
1)講義数 6 2)被災地における子どものメンタルヘルスに関する地域支援ネットワークモデルについて現地視察及びディスカッション |
沖縄・琉球大学 12月3日-5日 |
研修受講者数 5名 |
1) 日本における地域支援ネットワークモデルの移転・導入に関する意見交換 |
リンク)
・国際協力局
・平成29年度医療技術等国際展開推進事業報告書(PDF)