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個人栄養食事指導

各個人の食習慣や環境に配慮した食事内容の提案を行います

対象者

外来または入院中の患者さん及びご家族等

目的

栄養食事指導は、疾病の進展の防止、回復・予後などの過程における治療の土台としての役割を担い、患者さん一人一人の生活環境や生活リズム、ライフスタイルに応じた、実行しやすい食事の方法についてアドバイスし、継続的に支援することを目的としています。
肝臓病、糖尿病、脂質異常症、高血圧、慢性腎臓病等の疾患では、食習慣を変更することで疾病の治療及び悪化の防止につながります 。

  • 個人指導
    栄養相談室または病室においてご家
    族同伴での栄養相談も行っています

対象疾患

糖尿病 ・ 肝臓病 ・ 脂質異常症・ 腎臓病 ・ 心臓疾患 ・高血圧 ・ 高度肥満症 ・ 消化器手術後 ・ 潰瘍性大腸炎・ クローン病・ 鉄欠乏性貧血・ 摂食/嚥下障害・がん・低栄養 等

指導ポイント

  • 無理なく継続ができ、効果が上がるようにすすめてまいります。
  • 旬の食材を上手に取り入れた料理の工夫をアドバイスします。
  • 外食・惣菜の摂り方を具体的に指導します。
  • 食品の選び方、量、形態、調理方法、保存方法などを分かりやすく指導します。
  • 情報提供として「低カロリー食品」「低たんぱく質食品」「栄養補助食品」などについても分かりやすくお伝えします。
  • 患者さんとの信頼関係を築きながら、直ぐに実行可能なオンリーワンの栄養指導をすすめてまいります。

指導時間帯

平日(月曜日から金曜日):午前9時から午後4時まで
注:予約制

栄養相談室の案内図

地域医療連携室の「個人栄養食事指導の流れ」へ

体成分分析 個人栄養食事指導における体成分分析と効果的な活用について

国立国際医療研究センター国府台病院では、個人栄養食事指導の際に、5分程度で体成分分析を行い、 体内の「脂肪」「筋肉」「骨」「水分」などの量を測定することができます。

  • 測定結果はグラフや図で表示され、性別や年齢に応じた標準域が解りやすく把握でき、自己 の測定値が適正であるかどうかを簡易に判別できます。
  • 治療目的を明確に把握し、現状と課題に応じた効果的な生活管理に繋げることが可能です。

筋肉・脂肪

体成分分析機器 The Precision Body Composition Analyzer

体成分分析機器

測定時間:機器での測定は約1分(準備時間を含め5分程度で終わります)

注:体成分分析機器は医療機器であり、薬事法により医療機器の品質、有効性及び安全性が確保されています。

栄養管理における効果的な活用方法

  1. 体成分の測定により、体重の増減が、筋肉によるものか体脂肪によるものかが判別できます。
  2. 体脂肪と筋肉量については、体幹や四肢の部位ごとに量が計測できるため、体脂肪の多い部位や筋肉 量が少ない部位を判別し、目的に応じた効果的な改善計画を立てることができます。
  3. 細胞内外の水分量や体幹、四肢の部位ごとの体水分量が計測できるため、浮腫の可否と度合を部位ご とに判別することができます。
  4. 基礎代謝量(安静時のエネルギー消費量)が計測できるため、この値から1日に消費されるエネルギー量を算出することで、1日に摂取するエネルギー量の目安を立てることができます。
  5. 内臓脂肪面積が測定(注:InBodyS10のみ)できることにより、メタボリックシンドロームの一次スクリーニ ングができます。

筋肉の部位別バランスに注目

四肢(左右の腕と脚)、体幹の筋肉量(骨格筋量)を計測することで、身体強度が評価ができます。結果用紙には、棒グラフの長さにより、腕と脚の左右・上下を比較することによって、身体バランスが把握できます。

筋肉の部位別バランスに注目

内臓脂肪面積が簡易に測定できることに注目

本機器での測定は、身体に微弱な電流を流し、身体の電気抵抗値を測定する方法であるため、身体に侵襲の少ない状態で簡易に内臓脂肪面積(平方センチメートル)を測定することできます。
侵襲が少ないことで、指導の度に定期的な測定が行えることから、変化を把握しやすく、食事療法や運動療法に対するモチベーションを保ちやすくなることが期待できます。

注:測定に際して

  1. ペースメーカーを装着している方や妊娠されている方の測定はできませんのでご了承ください。
  2. 測定時は裸足で測定するため、脱着しやすい靴下でお越しください。

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